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チョコレートの歴史

チョコレートの歴史

チョコレートの歴史をさかのぼると、紀元前2000年ごろから、
中央アメリカ及びメキシコ南部では、カカオが栽培されていたようです。

15世紀までには、カカオはその土地では貨幣として流通したほど重要視され、
当時の中央アメリカでは、カカオは粉にしてトウモロコシの粉や唐辛子などを入れ、
水や湯に溶かして飲まれていました。

チョコレートは、主に嗜好品として、また、薬用、強壮目的で飲まれていたようです。

クリストファー・コロンブスが、中央アメリカ島部に到達すると、それを通じ、
スペインにカカオがもちこまれました。

コロンブスの息子によると、最初にチョコレート(カカオの実)を見たヨーロッパ人は、
コロンブスであり、1502年のコロンブス最後の航海のときであったと伝えられています。

ただし、チョコレートをコロンブスが飲んだという記述は、残されていないそうです。

ヨーロッパ人との接触当初、中央アメリカ人たちはココアのことをカカワトルと呼び、
1579年までに、彼らは同じものをショコラテと呼ぶようになり、
これがチョコレートの語源とされています。

なぜカカワトルがショコラテになったのかは不明であり、
よってチョコレートの語源も不明のようです。

苦い飲料だったチョコレートに、砂糖を加える発明は、
16世紀にメキシコに渡った宣教師によって考案されました。

16世紀に入り中央アメリカが、スペインに征服されると、カカオが手に入りやすくなり、
スペイン一般庶民も、チョコレートドリンクを飲むようになったそうです。

チョコレートは、当初、ヨーロッパではスペインのみで普及しました。

しかし、フランスのルイ13世がスペインのアンヌ・ド・オートリッシュ王女(スペイン読みはアンナ)と
結婚したとき、チョコレートを好むアンナが嫁入りのときも持参したので、
フランスにチョコレートがもたらされることになりました。

次のルイ14世も1661年、チョコレート好きのスペイン王女マリア・テレサと結婚し、
フランスでは上流階級から、チョコレートが広まりました。

マリアは、チョコレート道具一式と、チョコレート専門のコック(後にいうショコラティエ)を連れて
嫁入りしたそうです。


イギリスでは1657年に、チョコレートショップと呼ばれるチョコレートを飲ませる店が開店。


1828年、オランダのバンホーテンがチョコレートを粉末にする特許を取得し、
これは同時に、カカオからカカオバターを効率的に取る方法でもありました。

それまでのチョコレートは濃密で、水なしでは飲めないものでしたが、
これにより口当たりがよくなりチョコレートの普及が進みました。


1847年、イギリスのフライ社が食べるチョコレートを発売。
これが最初の固形チョコレートとされています。

しかし、このチョコレートはまだ苦く、万人にチョコレートが普及するには、
もう少し工夫が必要だったようです。


1876年、スイスのロウソク職人ダニエル・ピーターがミルクチョコレートを発明。

この後、ざらざらしたチョコレートの食感をなめらかにする工夫がされ、
現在の固形チョコレートの原型が作られました。


日本のチョコレートに関する記述は、18世紀の長崎の遊女がオランダ人から、
貰った物を記したリストの中に「しよくらあと」として登場するのが最初です。

日本のチョコレート製造は、1878年に「米津凮月堂」が製造したのが最初です。

ただしこれは、輸入した原料チョコレートを加工したものであり、
カカオ豆からの一貫生産は、1918年、森永製菓によって開始されました。


戦争の影響により、日本では1940年までにカカオの輸入は止まり、
ユリの鱗茎(百合根)などの脂肪分を利用した代用チョコレートが考案されました。


1945年、日本が敗戦すると、アメリカの進駐軍を通じて大量のチョコレートが、
日本にもたらされた。"Give Me Chocolate!" は戦後の日本人がすぐに覚えた数少ない
英語表現の1つであるといわれています。

戦後の日本では、安価なものから高価なものまで、さまざまなチョコレート菓子が、
販売されるようになりました。

1980年代から1990年代にかけては、トリュフなどの小粒な形状をした
高級チョコレートが、一般的に出回るようになり、
2000年代に入るとさらに高級かつ洗練されたチョコレート菓子が流行しました。

2004年頃には、東京都内にヨーロッパ各国の高級チョコレート店が多数出店し、
中には1粒400円から500円という超高級チョコレートを取り扱う店も現れました。

また近年、カカオに含まれるポリフェノールが注目されており、
カカオの比率の高いチョコレート商品が売られています。

海外製では、リンツ・チョコレートの「エクセレンス」、
国産では、明治製菓の「チョコレート効果」(カカオ分86%)が代表的)。

なお、ホワイトチョコレートには、ほとんどポリフェノールは含まれていないので、
健康のためチョコレートを摂るのであればできるだけカカオ分が、
高いチョコレートにしたほうがよいといわれています。


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